目次
- みうらじゅんは当時、誰も着目していなかったご当地マスコットを何と命名した?
- ゆるキャラを始めとする命名活動のきっかけともなった、1997年の新語・流行語大賞トップ10入りも果たしたみうらじゅんが作った言葉は何?
- みうらじゅんは、自身が普段行っている「ネーミングからメディア露出、営業まですべて一人で行うこと」を何と呼んでいる?
- 「ない仕事」の出発点は?
- みうらじゅんのネーミングの多くはどんな言葉で作られている?
- みうらじゅんは、自身を洗脳すべく、どんな努力をしている?
- みうらじゅんは、「ない仕事」なのにどうやって仕事を作っている?
- みうらじゅんの仕事はどんな思いからはじまる?
- 肝心なのは「自分ありき」ではなく、何?
- 「一人電通」活動によって仕掛けを作り、実際にそれが「ブーム」になる転換期はどんなとき?
- つまり、ブームの正体は何であるといえる?
- ブームを促すべく、みうらじゅんはあえて理論づけをせず、人に誤解されるよう何を残しておく?
- みうらじゅんの中でひとつはっきりしていることは何か?(ヒント:つまらない)
- みうらじゅんがこれまでやってきた仕事に共通する点は?
- 「ない仕事」を作るみうらじゅんのターニングポイントになったものとは?
- 要するに「ない仕事」とは?
- みうらじゅんは「流行」をどう捉えている?
- その後、仏像ブームは起きた?
- これらはこどものときからの何を切り崩していると、みうらじゅんは考えている?
- みうらじゅんのような仕事をするには、何が大切?
『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん を上手に分解
Q1. みうらじゅんは当時、誰も着目していなかったご当地マスコットを何と命名した?
A. ゆるキャラいまでは一世を風靡したふなっしーを始め、数々のスターゆるキャラが誕生している。
Q2. ゆるキャラを始めとする命名活動のきっかけともなった、1997年の新語・流行語大賞トップ10入りも果たしたみうらじゅんが作った言葉は何?
A. マイブーム著者が面白いと思ったものが世の中で話題になることが少なかったため、自分からブームを仕掛けていこうと考えたことがそもそものはじまり。
Q3. みうらじゅんは、自身が普段行っている「ネーミングからメディア露出、営業まですべて一人で行うこと」を何と呼んでいる?
A. 一人電通最近、過労死問題で騒がれている電通という会社はこれをたくさんの人を使って行っている。
Q4. 「ない仕事」の出発点は?
A. 名称とジャンルを与えることこれによりある観念が、人が使えるものになる。
Q5. みうらじゅんのネーミングの多くはどんな言葉で作られている?
A. 矛盾した言葉何かと何かを合わせた造語の場合、どちらか一方がもう一方を打ち消すようなネガティブなものにしている。例:もらっても嬉しくないお土産を「嫌な+土産物」とした「いやげ物」
Q6. みうらじゅんは、自身を洗脳すべく、どんな努力をしている?
A. 興味の対象を大量に集め、好きになる人に興味を持ってもらうためには、絶対にこれは面白いと自分自身が強く思い込まなければいけないから。
Q7. みうらじゅんは、「ない仕事」なのにどうやって仕事を作っている?
A. 自ら雑誌やテレビ局に持ち込みをかけ、接待する書籍化・イベントに昇華して初めて仕事になる。
Q8. みうらじゅんの仕事はどんな思いからはじまる?
A. あったらいいな"私の仕事は「あったらいいな」という気持ちで始まるのです。自分が「あったら絶対買う」と思えるかどうか。難しい会社の事情や、それがヒットするかどうかなど、乱暴な言い方ですが、どうでもいいのです。"
Q9. 肝心なのは「自分ありき」ではなく、何?
A. 自分なくし"「自分ありき」ではなくて、「自分をなくす」ほど、我を忘れて夢中になって取り組んでみることです。新しいことはそこから生まれます。"
Q10. 「一人電通」活動によって仕掛けを作り、実際にそれが「ブーム」になる転換期はどんなとき?
A. 「誤解」されはじめたとき最初は当事者に怒られたりしていたのが、いつしか「日本独自の着ぐるみ文化に光を当てた」といった深読みをする人が増えてくる。
Q11. つまり、ブームの正体は何であるといえる?
A. 誤解憶測が憶測を呼び、ブームになる。
Q12. ブームを促すべく、みうらじゅんはあえて理論づけをせず、人に誤解されるよう何を残しておく?
A. 余白想像の余地を残すということ。
Q13. みうらじゅんの中でひとつはっきりしていることは何か?(ヒント:つまらない)
A. 他人と同じことをしていては駄目だということ"皆と同じ人気職種を目指し、同じ地位を目指すのは、競争率も高いし、しんどい。それよりも、人がやっていないことを見つけて達成するほうが、楽しい。"と語る。
Q14. みうらじゅんがこれまでやってきた仕事に共通する点は?
A. すべて好きな対象をプロデュースすることであり、それは“自分をなくしていく”ことみうらじゅんの主語はつねに「私が」ではなく、「海女が」や「仏像が」である。
Q15. 「ない仕事」を作るみうらじゅんのターニングポイントになったものとは?
A. 般若心経みうらじゅんはある時、般若心経の278文字すべてを街中で探して撮影する「写経」ならぬ「写真経」を始め、約5年をかけて『アウトドア般若心経』を完成させた。これ以降、「ない仕事」に自覚的に取り組むようになった。
Q16. 要するに「ない仕事」とは?
A. 依頼もないのに勝手にやった仕事のことその原点は、小学校1年のときに始めた「怪獣スクラップ」。怪獣の写真を切り取って再構成して貼り付けていくという作業をしていた。
Q17. みうらじゅんは「流行」をどう捉えている?
A. 流行っているものは、いずれ流行らなくなるやがて怪獣から仏像に興味が移り、仏像のかっこよさを周囲に伝えようとしたが上手くいかない。仏像は「まだヤングの間で流行っていない→これからブームになるかもしれない」とわくわくしていた。
Q18. その後、仏像ブームは起きた?
A. 起きたみうらじゅんといとうせいこうが作った『見仏記』は仏像を「色っぽい」「かっこいい」とストレートに表現し、仏像鑑賞の堅くて真面目なイメージを変えてしまった。シリーズ化されてロングセラーとなり、仏像ブームのきっかけとなった。
Q19. これらはこどものときからの何を切り崩していると、みうらじゅんは考えている?
A. 好きの貯金好きは貯めるものであるということ。
Q20. みうらじゅんのような仕事をするには、何が大切?
A. やり続けること"何かを好きになるというのは、自分を徐々に洗脳して、長く時間をかけて修行をして、対象のことを深く知ってからでないと、長続きもしないし、人を説得することもできないということです。(中略)奥が深い世界であればあるほど、軽く口にしてはいけないのです。" と語る。
以上、『「ない仕事」の作り方』みうらじゅん の要約でした。